なぜ、知らない人からオーナー権限の要求が来るの?

「うちのお店なのに、なんで他の人がオーナー権限を欲しがるの?」と不思議に思うかもしれません。これにはいくつか理由が考えられます。
オーナー権限要求が届く主な理由
悪意のある乗っ取り
残念ながら、お店の情報を勝手に書き換えたり、乗っ取ったりしようとする人がいます。これがいちばん気をつけたいパターンです。
昔の担当者や代理店
以前、お店のGoogle ビジネス プロフィールを設定したけれど、今はもう関わっていない業者さんや担当者さんが、うっかり古い情報でアクセスしてきている、ということもあります。
同業者・競合他社
稀に、誤って他のお店の情報を操作しようとして、あなたのGoogle ビジネス プロフィールに要求が来てしまう、というケースも考えられます。
Googleのシステム上の誤り
ごく稀ですが、Googleのシステムが間違って、関係ない人に要求を送ってしまう可能性もゼロではありません。
どんな理由であれ、知らない人からのオーナー権限の要求は、あなたのお店の情報が危険にさらされる可能性がある、と理解しておきましょう。
オーナー権限の要求が来たらどうなるの?
Google ビジネス プロフィールの管理画面や、登録しているメールアドレスに、「〇〇(お店の名前)のオーナー権限のリクエストがあります」といった通知が来ます。
もしこの要求をそのまま承認してしまうと、要求してきた人があなたのお店や会社のGoogle ビジネス プロフィールの情報を自由に編集できるようになってしまいます。
具体的には、
- お店の名前や住所、電話番号の変更
- 営業時間の変更
- 写真の削除や追加
- お客様からの口コミへの返信
- 投稿機能を使った情報発信
- あなた自身をオーナーから外してしまう
といったことが可能になってしまい、あなたのお店や会社の信用に関わる大きなトラブルに発展する可能性があります。
不審な「要求」が届いたら、ココに注目!
もし、身に覚えのない人からオーナー権限の要求が届いたら、慌てず、落ち着いて次のステップで対応しましょう。
メールをチェックする
Googleから「[お店の名前] のオーナーになることを[ユーザー名]がリクエストしています」という件名のメールが届きます。まずは、本当にGoogleからのメールなのか、アドレスをしっかり確認しましょう。
心当たりがない場合はすぐに「拒否」する
もし、そのリクエストを送ってきたのが「全く知らない人」だったり、「お店の管理を頼んだ覚えがない人」だった場合は、迷わず「拒否」ボタンを押してください。
放置は絶対NG!
ここは、特に気を付けておきたい所です。
このオーナー権限の要求は、届いたまま放置すると後で誤って承認してしまうリスクが高まります。
「後でいいや」なんて思っていると、ある日突然、見知らぬ誰かにあなたのGoogle ビジネス プロフィールを操作されていた…なんて最悪の事態になることも。
ですから、知らない人からの要求は、発見次第すぐに拒否することを徹底しましょう。
もし、間違って承認してしまったら?
万が一、間違ってオーナー権限の要求を承認してしまった場合でも、すぐに気づけば対処できる可能性があります。
1.Google ビジネス プロフィールにログインする
すぐにあなたのGoogle アカウントでGoogle ビジネス プロフィールにログインし、管理したい店舗を選択します。
2.ユーザー管理を確認する
管理画面の「ビジネス プロフィールの設定」から「ユーザーとアクセス権」をクリック。
登録されているオーナーや管理者の一覧を確認し、あなた以外に身に覚えのないユーザーが追加されていないかチェックします。
3.身に覚えのないユーザーを削除する
もし知らないユーザーが「オーナー」として追加されていたら、すぐにそのユーザーを削除してください。これにより、そのユーザーは今後プロフィールを操作できなくなります。
ただし、過去にそのユーザーが行った変更は残る場合があります。次の点をよく確認して、間違いがあれば修正しましょう。
- お店の基本情報(名前・住所・電話番号・営業時間)が正しいか
- 写真や動画に不適切なものが追加されていないか、重要な写真が削除されていないか
- 投稿やお知らせの内容に誤りがないか
- 口コミへの返信が身に覚えのない内容になっていないか
4.Googleに報告する
状況によっては、Googleのサポートに連絡して、乗っ取りの可能性があることを報告することも検討しましょう。
トラブルを未然に防ぐために
「うちのお店に限ってそんなことはないだろう」と思ってしまいがちですが、
実際には、誰でも乗っ取り被害に遭う可能性があります。
一番のトラブル対策は、やっぱり「転ばぬ先の杖」です。日ごろから、次のポイントを意識しておきましょう。
定期的にプロフィールをチェックする
Google ビジネス プロフィールの情報は、実はオーナーさん以外にも、一般のユーザーからの投稿や提案で変更されることがあるんです。だから、定期的に自分のGoogle ビジネス プロフィールを開いて、「変なところが書き換えられてないかな?」とチェックする習慣をつけましょう。管理画面に「赤いペンマーク」が出ていたら、情報が変更されているサインです。
怪しいメールや通知には警戒する
Googleからの正式な通知かどうか、常に注意深く確認することも大切です。URLや送信元のアドレスが怪しいと感じたら、絶対にクリックしないでくださいね。
まとめ
Google ビジネス プロフィールは、あなたのお店の「顔」とも言える大切な情報です。知らない人からのオーナー権限の要求は、
- 焦らない!
- すぐに承認しない!
- 心当たりのない要求は「拒否」する!
この3つを心がけることで、大切なビジネスプロフィールを悪意ある第三者から守り、お客様に正しい情報を届け続けることができます。
もし不安なことがあれば、MEO対策やGoogleビジネスの運用に詳しい専門業者に相談するのも一つの方法です。
まずはGoogle ビジネス プロフィールのヘルプページを参考にして、自分でも内容を確認してみましょう。
あなたのビジネスが安全にオンラインで発展していくことを願っています!
※本記事の内容は執筆時点の情報に基づいています。最新の仕様や操作方法については、Google ビジネス プロフィール ヘルプをご参照ください。