なぜお店にウェブサイトがあるといいの?

最近、スマホでお店を探すとき、Google 検索やGoogle マップを使う人が増えています。
そのとき、Googleの検索結果には、お店の場所や電話番号、営業時間といった基本的な情報と一緒に、お店のウェブサイトへのリンクが表示されることがよくあります。
お客様は、Googleの情報で「このお店、ちょっと気になるな」と思ったら、もっと詳しく知りたい!と思います。そんな時にクリックするのが、お店のウェブサイトなんです。
ウェブサイトがあれば、Google ビジネス プロフィールだけでは伝えきれない、お店の雰囲気やこだわり、詳しいメニューやサービス内容などを、あなたの言葉で、写真や文章で、自由に伝えることができます。これがお客様の「行ってみたい!」を後押ししてくれるんです。
ウェブサイトを新規作成する際のポイント
1. ウェブサイトを作る「目的」をハッキリさせる
なぜウェブサイトを作りたいのですか? これが一番重要です!目的がハッキリしていると、どんなデザインがいいか、どんな情報が必要か、誰に見てほしいかなどが自然と見えてきます。目的の例としては、次のようなものがあります。
お店の宣伝をしたい
近所のお客様を増やしたり、オンラインで予約を受け付けたりしたい場合におすすめです。
自分の作品を紹介したい
ポートフォリオとして活用し、ファンを増やしたい方に適しています。
情報を発信したい
ブログを書いて知識を共有したり、イベントのお知らせをしたりしたい場合にぴったりです。
名刺代わりにしたい
信頼性を高めたり、問い合わせを増やしたりしたいときに役立ちます。
2. 「誰に」見てもらいたいかを考える
ウェブサイトは、誰かに何かを伝えるためのものです。その「誰か」を具体的にイメージしてみましょう。Google ビジネス プロフィールからウェブサイトへ誘導する場合、検索しているお客様は「特定の地域で何かを探している」ことが多いです。
想定するターゲット像を明確にするために、以下の視点から考えてみると整理しやすくなります。
年齢層を考える
ターゲットとする年代を具体的にイメージしましょう。例えば、20代の女性や50代のビジネスマンなど、年齢によって興味や行動パターンが大きく異なります。
興味・関心を想像する
その人がどんなことに興味を持っているかを考えてみましょう。健康志向の人や旅行好きな人など、関心に合った情報を届けることがポイントです。
抱えている悩みやニーズを把握する
お客様がどんな悩みや課題を持っているかを知ることで、より響くメッセージを伝えることができます。たとえば、美容の悩みを持つ人やレストランを探している人などが該当します。
居住地や探しているエリアを想定する
地域密着型のビジネスでは、どこに住んでいるか、どこで探しているかも重要な視点です。例としては、東京都港区に住んでいる人や、東京駅周辺でカフェを探している人などが考えられます。
検索しそうなキーワードを考える
実際にお客様がどんな言葉で検索しそうかをイメージすることは、検索対策(SEO)にもつながります。たとえば、「港区 歯医者」や「渋谷駅 カフェ ケーキ」など、具体的なワードを想定してみましょう。
このように、ターゲットが明確になると、その人たちが「見たい」「知りたい」と思う情報やデザインにすることができます。たとえば、若い女性をターゲットにしているのに、固い文章や難しい表現では、興味を持ってもらいにくいかもしれません。地域のお客様に共感してもらえるような情報や言葉選びも、大切なポイントです。
3. どんな情報を載せたいかを整理する
目的とターゲットが決まったら、次はどんな情報をウェブサイトに載せるかを具体的に書き出してみましょう。お客様がGoogle 検索やGoogle マップからあなたのウェブサイトにアクセスした時に、「知りたい情報がすぐに見つかる」ことが重要です。
基本情報
お店の紹介とあわせて、正確な住所・電話番号・営業時間などの基本情報を記載しましょう。Google ビジネス プロフィールに記載した情報と完全に一致させることがポイントです。食い違いがあると、お客様が混乱してしまいます。
アクセスマップ、道順
最寄り駅からのルートや、迷わず来店できる地図を掲載しましょう。
駐車場・駐輪場の情報
車や自転車で来るお客様のために、詳細な情報を掲載しましょう。
商品・サービスの内容と料金
特徴やこだわり、料金などをわかりやすく掲載しましょう。
自分のプロフィール、実績
あなた自身の紹介や、これまでの活動・実績なども信頼感につながります。
ブログ記事のテーマ
「港区のイベント情報」や「地元食材を使った新メニュー」など、地域性やお店ならではの話題があると、集客にもつながります。
よくある質問 (FAQ)
お客様からよく聞かれる質問を事前に掲載しておくと、問い合わせの負担も軽減できます。
まずはメモ書き程度で構いません。ウェブサイトの目次を作るようなイメージで、載せたい情報を書き出してみましょう。「この情報、本当に必要かな?」と客観的に見て、必要なものだけを厳選することが情報整理のポイントです。
4. どんなデザインにしたいかイメージする
デザインと聞くと難しく感じるかもしれませんが、ここでは「どんな雰囲気にしたいか」という大まかなイメージでOKです。
- シンプルで清潔感のあるデザイン
- カラフルで楽しい雰囲気
- プロフェッショナルで信頼感がある
好きなウェブサイトをいくつか見つけて、「こんな感じにしたいな」という画像を保存しておくのも良い方法です。色や写真の雰囲気、全体のレイアウトなど、参考にできるところを探してみましょう。
5. 更新や管理について考える
ウェブサイトは作って終わりではありません。情報を新しくしたり、時には修正したりと、メンテナンスが必要です。特に、営業時間やメニューなど、お客様にとって重要な情報が古いままだと、信用を失ってしまうこともあります。
- 自分で更新作業をする (ブログのように頻繁に更新したいか?)
- 専門家にお願いする
- 更新の頻度はどのくらいにするか
Google ビジネス プロフィールにウェブサイトをリンクしているからこそ、ウェブサイトの情報も常に最新であることが求められます。
最初は小さな規模で始めて、慣れてきたら徐々に大きくしていく、という考え方もできます。
検索エンジンに見つけてもらいやすくする工夫
ここからは、一歩踏み込んだ内容になります。
多くのお客様は、Googleなどの検索エンジンを使ってお店や情報を探します。あなたのウェブサイトを見つけてもらうためには、検索エンジンに「どんなサイトか」を正確に理解してもらうことが大切になってきます。
主なポイントは次の通りです。
独自のドメインを持つ
独自のドメインとは、お店独自のURLを持つことをいいます。
スマホで見やすいデザインに対応する
今、ウェブサイトを見る人のほとんどがスマートフォンを使っています。なので、スマホでも快適に見られるデザインになっているかは、とても重要になってきます。
Google Search Consoleと連携する
これは、Googleがあなたのウェブサイトをどう見ているかを確認できる無料ツールです。検索からのアクセス状況を分析したり、何か問題がないかを確認したりできる、心強い味方です。
サーバーサイドレンダリングという方式を検討する
少し専門的な話ですが、簡単に言うと、検索エンジンのロボット(Googlebot)があなたのページの内容をよりスムーズに読み取れるようにする仕組みです。これにより、検索結果に表示されやすくなる効果が期待できます。
これらのポイントを意識した対策を、サイト制作と合わせて進めることで、検索エンジンからの評価が高まり、より多くのお客様に見つけてもらいやすくなります。
まとめ
ウェブサイトは、お店の顔であり、お客様との大切な接点です。一見難しそうに感じるかもしれませんが、出来ることから少しずつ、チャレンジしてみてくださいね!