お客さまの行動データから求められている情報を読み解こう

「お店を探すなら、まずはGoogle 検索かGoogle マップ!」という方がほとんどだと思います。あなたのお店がGoogle ビジネス プロフィールに登録されているのは素晴らしいことですが、ただ情報を載せるだけではもったいないです。
実は、Google ビジネス プロフィールには、お客さんがあなたのお店をどのように見つけ、どんな行動をしているかを知るための、重要なデータが隠されています。これらのデータを上手に読み解けば、「お客さんが本当に求めている情報」を推測し、お店の魅力をさらに引き出すことができるんです!
パフォーマンスから見えるユーザーの行動
このレポートは、あなたのお店がインターネット上でどれくらい注目されているか、そしてお客さんがどんな行動を取ったかを教えてくれる「成績表」のようなものです。 具体的には、管理メニューの「パフォーマンス」を選ぶだけで、こんな行動がわかります。
検索ワード
どんな言葉(キーワード)でお店を見つけたのかを確認することができます。
たとえば「地域名+業種(例:渋谷 カフェ)」や、「ニーズに基づく言葉(例:テイクアウト 弁当)」など、検索された言葉が表示されます。
これにより、「どんな目的や期待を持った人が検索しているか」を把握する手がかりになります。
よく検索されているキーワードをプロフィール説明文や投稿内容に積極的に取り入れると、検索で見つけてもらいやすくなります。
アクション
あなたのお店の情報(ビジネスプロフィール)を見た人が、その後どんな行動をしたかを確認することができます。
代表的なアクションを以下にまとめました。
- 電話をかけた
- お店までのルートを検索した(ナビ機能)
- ウェブサイトにアクセスした
- 写真を閲覧した
- メニューを表示した(飲食店の場合)
これらのアクションは、お客さんがどれだけお店に興味を持ち、「実際に来店・利用しようとしているか」の目安になります。
また、行動の内容によって「どんな情報が不足しているか」「もっと強調すべき点は何か」も見えてきます。
変化の推移
過去6ヶ月間のデータがグラフで確認できるので、時期によるお客さんの行動の変化もバッチリわかります。
たとえば、夏休みや年末年始の時期に検索数や来店行動がどう変化したかを見ることで、次回の販促タイミングを考えるヒントになります。
ユーザーの行動から「求められている情報」を推測する
では、お客さんの行動が分かったところで、彼らが何を求めているのか探ってみましょう!
ウェブサイトへのアクセスが多い
推測できること
お店の基本情報だけでは足りず、お客さんが「もっと詳しい情報」を求めていると考えられます。もしかしたら、あなたのお店の情報(ナレッジパネルや詳細情報)が不足している可能性も!
対策例
ウェブサイトのコンテンツを見直して、お客さんがよく聞く質問の答えや、お店のこだわりなど、より充実した情報を載せましょう。
電話が多い
推測できること
お店の業種や客層によって理由は様々ですが、お客さんが「直接聞きたいこと」や「すぐに解決したいこと」があると考えられます。特に高齢のお客さんは電話での問い合わせを好む傾向があるかもしれません。
対策例
電話でよく聞かれる内容をメモしておき、それを「よくある質問(FAQ)」としてお店の情報(投稿機能など)に追加しましょう。ウェブサイトにFAQページを作るのも有効ですよ。ただし、投稿は新しい情報で埋もれがちなので、定期的な更新を心がけてくださいね。
ウェブサイトへのアクセスが多いのに電話が少ない
推測できること
お客さんがウェブサイトを見ているのに電話をかけてこない場合、ウェブサイト上で知りたい情報が見つからない、または電話以外の方法で予約したいと思っているのかもしれません。
対策例
ウェブサイトに電話番号を大きく表示したり、オンライン予約システムを導入したりしてみましょう。また、ウェブサイトの内容を充実させて、お客さんの疑問を解決できるようにすることも大切です。
ルート検索が多い
推測できること
お店に初めて訪れるお客さんが増えているかもしれません。また、お店への行き方が分かりにくい可能性も考えられます。
対策例
新規のお客さんが増えているか確認し、もし行き方が分かりにくい可能性があるなら、お店のプロフィールなどでアクセス方法をより詳しく案内する工夫をしましょう。
ルート検索が多いのに予約が少ない
推測できること
「ルート検索数」が多いのに、「予約数」が少ない場合、お店の場所は分かったけれど、そこから先に進む情報(メニュー、空席状況、予約方法など)が不足している可能性があります。
対策例
Google ビジネス プロフィールに、分かりやすいメニューや料金表、オンライン予約へのリンクを設置しましょう。また、お店の混雑状況や、予約なしでも入れる時間の目安などを投稿機能で発信すると親切です。
見られている写真が多い
推測できること
「写真の閲覧数」が多い場合、お客さんはお店の雰囲気や商品、料理の見た目を重視している可能性が高いです。特に、特定の写真の閲覧数が突出して多いなら、その写真が写しているもの(例えば、人気メニューやお店の看板商品)が、お客さんの興味を強く引いていると推測できます。
対策例
もっと多くの魅力的な写真を掲載し、定期的に更新しましょう。特に閲覧数の多い写真に似たアングルの写真を追加したり、その商品に関連する情報を詳しく書いたりすると良いでしょう。
特定のキーワードで検索が多い
推測できること
「検索されたクエリ(キーワード)」を見て、例えば「東京 デート イタリアン」や「テイクアウト 弁当 近く」といったキーワードでの検索が多いとします。これは、お客さんがまさにその情報を求めていた、ということです。
対策例
Google ビジネス プロフィールの説明文に、そのキーワードに関連する情報を盛り込みましょう。「デートにぴったりの落ち着いた雰囲気」や「テイクアウトOK!事前予約でスムーズなお渡し」といった情報を具体的に記載すると、検索から来店へ繋がりやすくなります。
まとめ
Google ビジネス プロフィールの「パフォーマンス」機能は、お客さんがお店を探すときの心の声を聞くための大切なツールです。表示された数字をただ眺めるだけでなく、「なぜこの数字なのか?」「お客さんは何を求めているのか?」と考えることで、お店の魅力を最大限に引き出し、新しいお客さんとの出会いを増やせるはずです。ぜひ今日から、あなたのお店のGoogle ビジネス プロフィールを分析してみてくださいね!